社会福祉法人 大阪市障害者福祉・スポーツ協会

中津サテライトオフィス

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中津近況ブログ

ホワイトカラー3カ月

中津サテライトオフィスに通所し始めてから「3カ月経った」ということで、3カ月経った思いの丈をブログに綴ってくださいというテーマを頂きまして、 お恥ずかしながら今回ブログを書かせてもらう事になりましたB型のO(ハンドルネーム)です。 真面目に書かざる終えない状況なので非常にパブリックな事しか書けないのでアレですが。 色々と紆余屈折あって中津サテライトオフィスに通所しておりますが、今回はその色々はめっちゃ長くなるので割愛させていただきます。(てへぺろ)

中津サテライトオフィス(以後中津SO)は、名前の通りオフィス事務ITに特化した全国的に見ても稀な事業所です。 福祉施設としても中々存続が困難な経済状況が予想される昨今、その中でも主に一般企業における事務、 会計、PCを使ったスキルを本格的に習得できる事業所はメガロポリス大阪のような都市部でも非常に稀有。

ほとんどの事業所が袋詰めやチラシ作りなどのような軽作業にならざる終えない状況、 それ故に工賃は安くなってしまう(大阪府は全国でも工賃額がワースト1)訳ですが、 中津SOは実務を経験する事が難しいIT業界系の作業がメインなので、その業界などに進みたい人間にとっては蜘蛛の糸。 一般企業やIT業界に憧れていたボクみたいな人間とっては少なくともそうなのです。

このいわゆる「IT業界」、現在GAFAに代表されるスタートアップ企業を次々に買収しブルーオーシャンのマーケットを開拓していく(ような)、 M&Aで事業規模を拡大し続けるかつての事業形態では段々と無くなってきています。

これは携帯電話が分かりやすいと思います、携帯電話の電波網を最初構築するのに企業は物凄く先行投資しないといけないのですが、一旦システムができあがれば終了です。 電波網を構築した方々は残念ながらお払い箱です。つまりブルーオーシャンは開拓し次第無くなるということッス。

これまでのような右肩上がりのイケイケITなイメージも一部を除き少なくなりつつあるだろうし、 下手するともう既にIT業界の景気は横ばいか下がっている見込み。 というか消費税も上がり東京オリンピック後は間違いなく景気は悪くなるしかない。 企業の判断基準もよりシビアになり、 実績が無いと中途採用で業界に入ることが余計難しくなってくる状態が加速される予想です。

非常に狭き門でございます。事業を拡大できる企業であれば運よく採用される場合もありますが、 今やテクノクラートな専門的な知識や実績を持つ人をどうしても採用することになってきます。

なので、どうしても実績が必要になるのですが、 実際には「実績を積みたいけど実績を作る場所がない?!」という、『服を買いにいく服が無い』みたいなチートに陥ってしまいがちです。事実私がそうでした。

何度も作品を添付した職務経歴書などを送っても面接ですら受けられない。 一般事務なんかやったことないからよくわからない。なにをPCの前でやっている世界なのかも知らない。 新卒一括採用からあぶれて派遣マーケットに流れた人間です。

文部科学省が2017年3月に公示した小学校の学習指導要領にプログラミング教育が入っているように、これからの世代におもいっきり抜かれてしまう「おじさんたち」が今後、沢山予見されます。 それが社会問題となっているロスジェネ世代です。政府はバブル崩壊後の就職氷河期を経験したロスジェネ世代に渦巻く「8050(7040)問題」等を解決する政策に、 フランスやギリシャのような国民の半分が公務員?!みたいな政策を打ち出していく予定です。 景気が悪くなるとやる最終手段ですが、それでもやっぱPCスキルは必須になってくるでしょう。というか教育・研修にめちゃくちゃ時間をかけれるのか?ですけど。

これはケインズ経済学のケイジアン的政策で、経済学の教科書にも載っているような常識の政策です。 景気が悪くなればやることは、公共投資と公定歩合の引き下げ(金融緩和)。 公務員は公共投資みたいなもんです。 ハイエクなどの自由主義経済学者はケインズの公共投資の中身が問題だと指摘します。 これは穴を掘って埋めるだけの仕事に何の生産性も無いだろうという指摘です。 つまりPCも全然使えない人を公務員として雇入れても、自分で穴を掘って埋めるような仕事しかできないというわけです。 つまりPCスキルは無い人よりやっぱりある人を選好されるハズだと思います。というか採用された後が大変でしょ。

かく言う私もロスジェネ世代です。これまで派遣労働者として肉体作業がメインになって体を痛めてコラテラルダメージを負ってしまいました。 PC自体は高校生くらいの時から触っていて好きだったので色々PCで遊んでいましたが、実際の実務レベルのお仕事となるとそれは大学新卒以外なかなか雇って貰えなかったりするのです。 大学は行っていないし、それに事実高校は通信制高校で実際のリアル高校生活は知らず夢想するしかない。 実家の部屋に昼夜を問わず引きこもり、しこしことPCに勤しむしか他術はなく、完全にひきこもりになったわけです。(ロスト青春)

90年代末、その頃に現在も現役でバリバリに活躍しているインターネット四天王と呼ばれるようなスタートアップ企業の創業者の萌芽があったわけです。 プログラミングを始めたりホムペ(HP)を作ったりDTM(デスクトップミュージック)をやってみたり色々な可能性がWIN95にはあったのです。 その中でプログラミングをやっていた人はIT企業を立ち上げたりしたわけですが、私は音楽を作る方に行ってしまいました(汗。

ともかくPCといっても所詮ツールです。インターネットもどう使うかが問題であって本質は人to人ですので。 人の繋がりを媒介しているのがスマホだったりインターネットだったりするわけで結局は人との関係性によってお仕事は発生したりしなかったりするんですねぇ。

例えばネットオークションひとつにとって考えても、まず物を売りたい人と、その物を欲しい人がマッチングしないといけない。 昔であれば雑誌の最後のページなんかにネットの掲示板みたいなおたよりコーナーがありまして、そこで文通仲間(!)を募ったりしていたわけですが、そこでそれぞれのニーズが合致できた。 ネット以前であれば媒介は雑誌や新聞(今もですが)、ネットがあれば断然ネットの方が早いわけですしネットオークションの運営のお仕事が必要とされるわけですよね。 媒介(メディア)に関しては社会学のうちパーソンズに始まる社会システム論で詳しく説明されていますので興味があれば検索してみてください。

なんだか話は長くなり膨らみ続けましたが、3000文字以上の大作になってきましたので、ここらへんで一旦〆ようと思います。 正直こんなに風呂敷を広げて急に〆る暴挙に出るのか?って感じですが。

兎に角ひとつこれだけは言えることは「中津SOは冷房がよく効いている」ですね。